デジタルチャイナが話題ですが、いよいよ中央銀行も暗号資産(仮想通貨)に参入する流れになりそうです。ビットコインがあまりに有名になっておりますが、私も暗号資産には可能性を非常に感じております。
技術的には、ブロックチェーンの単なるユースケースという見方もありますが、以下の2つの意味で強力だと思っております。
1)通貨の代替ができる(つまり価値を移転することができる)
2)通貨と同様に価値がある
1)通貨の代替ですが、これまでの銀行による送金システムはあまりに維持するのが高額なシステムとなっており、送金・決済のコストがバカになりません。
通貨と同じようなシステムを作るならブロックチェーンがベストであり、通貨と同じようなことを必要とする経済圏を低コストで作ることができるということは非常に意味があると思います。
2)ご存知の通り、数が限られているものには価値がある例えば、金には埋蔵量が限られていると認知されており徐々に価値が上がっておりますが、暗号資産でも同様のことが可能です。通貨もそうですが、価値があるとみんなが信じれば価値が生まれるというのは周知の事実、共同主観的な現象です。
つまり暗号資産に戦略的に価値を持たせることが可能であるという事実が重要だと考えております。今後、私が目指している姿(自律分散型の情報銀行)を実現していく意味では、2種類の暗号資産のメリットをフルに活用すれば良いと考えており。
仮説ですが、価値の流通にフォーカスした暗号資産と価値自体を上げていくことにフォーカスした暗号資産の2種類を用意していく戦略を活用したいと考えております。
通貨は一般に流通するほど価値が上がります(経済圏が拡大)が、自分の手元に保管したい通貨は流通しない(経済圏が拡大しない)というパラドックスがあり目的に応じた通貨(暗号資産、つまり仮想通貨)を用意していくという考え方で進めていくことは重要だと考えております。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO
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