DAOのような事例が今後適用できそうなのが、マンションの管理組合だと思います。
今年度は、現在住んでおりますマンションの理事として住んでいるマンションの色々な意志決定に参加しております。
マンションの理事会の場合、完全にフラットな状態で、理事会のメンバーも持ち回りで選出されており、特に強い影響力がある方がいる訳ではないと特徴があります。
理事長というポジションが一応あるのですが、全ての意志決定が議論して合議するスタイルで運営されており、中々意志決定されていかない課題があるものの、色々な意見を集めて意志決定できるように、私の住んでいるマンションでは工夫されています。
マンションの管理会社が儲かるように運営されている管理組合もあると伺うこともありますが、私のマンションでは理事会メンバー以外の方々も協力して頂いて意志決定に牽制が入るようになっており、最適な意志決定を可能な限り情報を集めて行う運営がされています。
マンションに住んでいる方々から広く協力して頂くDAOというイメージになっており、完全なリーダーはいないものの、みんなで最適な意志決定をできるようになっているという意味では、理想的なDAOの形の1つなのではないかと思います。
マンションを住みやすく維持するという意味で、マンションの管理に詳しい外部の方々の情報ももっと取り入れていきたいという議論もさせて頂いておりますが、マンションに既に住んでいる詳しい方々の協力を得られているという意味で、ある程度理想的な管理組合(DAO的)な状態であると感心させられております。
現在のマンションの課題は、多数ありますが現在の運営体制を維持できるとどんどん良い意志決定ができるのではないかと思います。
理事会のメンバーとして貢献できているかは、私の評価は微妙なところですが、仕組みは良くできていると評価できると思います。
将来は、本当にDAOのような仕組みがマンションの管理に入ってくる可能性があるのではないかと思います。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO
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